雑誌正論掲載論文
韓国・沖縄・メディア…反日の皆さん、かかってきなさい!
2016年01月15日 03:00
ジャーナリスト 井上和彦
弁護士・タレント ケント・ギルバート 月刊正論2月号
井上和彦氏(以下、井上) 私たちの推理が当たりましたね。
ケント・ギルバート氏(以下、ケント) 的中しました。
井 上 アニメの『名探偵コナン』よりも、われわれ捜査能力があるんじゃないかと(笑)。説明をいたしますと、2015年11月25日、ケントさんと私が「虎ノ門ニュース8時入り!」(スカパー!プレミアムサービス547ch DHCシアター)という情報番組にパネリストとして出演し、その2日前の11月23日に靖国神社で起きた爆発音事件が話題になりました。そして、犯人は「すぐ近くの国の者だろう」なんて話したら…。
ケント 案の定、容疑者として逮捕されたのが韓国人だった。
井 上 2001年のことですが、今回の現場のトイレ外側にあるこま犬に落書きをした中国人もいましたから、中国の人間の可能性もあるとも考えました。ただ韓国は、2011年に靖国神社に放火し、ソウルの日本大使館にも火焔瓶を投げて有罪判決を受けた朝鮮系中国籍の男を中国に帰国させてしまった。日韓間の条約に基づいた日本の身柄引き渡し要請を、なんと「政治犯」だからと拒否したんですよ。
政府がこんなことまでやるから、後に続く人間が出てきてもおかしくない。実際、この中国人が帰国したのと同じ2013年、靖国神社に放火しようとした韓国人がいました。そんなわけで、今回の犯人も韓国人だろうと考えたわけです。
韓国では今、反日なら何をやっても許される「反日無罪」がまかり通っています。法律も条約もまったく関係なし。1965年の日韓基本条約締結時には、過去についての請求権問題は「完全かつ最終的に解決された」とする協定を結んだのに、慰安婦や戦時徴用の問題を政府や裁判所が率先して蒸し返しています。
ケントさんは法律家として、韓国をどう見ていますか。あの国は法治主義ではなくて反日主義で、反日が全てに優先する国だと私は思っています。
ケント 法治国家とは言いませんね。逆に反日でない者は許さないという全体主義ですよ。
井 上 アメリカではどう見られているんですか。
ケント 成熟した民主主義国家ではない、信用できない国だと。反日だからじゃないですよ。産経新聞の加藤達也・前ソウル支局長の事件。間もなく判決が出るそうですが、彼の記事の内容を理由に(在宅)起訴したことは決定的でした。
合衆国憲法の修正第1条が言論の自由を保障していることで明らかなように、アメリカは言論の自由を民主主義の原点だと考えています。言論の自由のない国を民主主義国としては認めません。
井 上 先進国として認めない、と。
ケント 民主主義は先進国の第一条件ですよね。韓国は経済的には発展はしているけれど、政治的には発展途上国だとみなされても仕方がない。
井 上 今、日韓関係は冷えきっていますが、日本と韓国それぞれと同盟関係にあるアメリカは、この現状を喜ぶはずがない。喜んでいるのは中国と北朝鮮。そんな当たり前のことをなぜ韓国は分からないのか。北朝鮮と対峙している韓国にとって、安全保障上の命綱は昔もいまもアメリカ合衆国ですよね。
ケント そうですよ。
井 上 そのアメリカが嫌がることをなぜやるのか、どうにも不思議なんですけども。
ケント 恩知らずも甚だしいんですよ。韓国という国家がなぜ今、存在できているのか。朝鮮戦争(1950年~。53年から停戦中)で、アメリカ軍は4万人以上の若者の命を犠牲にして韓国を守った。そのことを忘れたのか。これこそ千年経っても忘れてはいけないと朴槿惠大統領に教えたい(笑)。
井 上 韓国軍の高官からこんな話を聞きました。朝鮮戦争を経験した韓国軍の方々は、自分たちが自力で勝ったと思っていない、と。アメリカ軍が仁川に奇襲上陸をして、多大なる犠牲を払って戦ってくれたからだというんですね。開戦当初、韓国軍を含む国連軍は北朝鮮軍に押され、朝鮮半島の南端、釜山の橋頭堡に閉じ込められて…。
ケント あとは海中に没するか日本に亡命するかしか選択肢がない、というところまで追い詰められた。そんなときにアメリカ軍が仁川に上陸して南北に延びきった北朝鮮軍を分断し、反撃に成功したんです。
井 上 最近、ケントさんと私は〝ケンちゃん、和ちゃん〟などと呼ばれて(笑)、テレビ番組に一緒に出演させていただく機会が増えています。「そこまで言って委員会NP」(読売テレビ)やテレビ愛知の「情報バラエティ 土曜コロシアム」、「虎8」もそう。視聴者の皆さんが本当に知りたい、それなのに日本のメディアが偏向していて報じられない情報や視点を提供するよう心掛けていて、注目されているのかなと考えています。
韓国についても日本のメディアは長い間、腫れ物に触るように韓国に都合の悪い報道はしてきませんでした。だけど李明博大統領の竹島上陸や天皇陛下への謝罪要求、さらに朴槿惠大統領の度を過ぎた慰安婦反日外交で、国民もようやく、韓国に対してけしからんと言えるようになってきた。今日も韓国の問題から話をしたいと思いますが、冒頭で触れた靖国神社爆発音事件は、けが人こそなかったものの、なにが、〝爆発音事件〟なのか。あれは明らかに〝テロ事件〟でしょう。
ケント そうですよ。
井 上 自分と異なった考えの相手に対して、なぜ暴力に訴えようとするのか。私には理解不能です。靖国神社の池で小便をする姿を動画に撮ってネットにアップした奴もいました。まったく情けない。これでは日本人だけでなく、世界中から韓国という国の民度や品格が問われますよね。こんな下品な犯罪や明らかなテロ行為に対して、韓国の国民やメディアから自省を求める声が上がらないことが不思議でしかたがない。ケントさんがおっしゃったとおり、反日全体主義国家じゃないですか。これでは日韓友好なんぞ不可能。日本人は、韓国のこうした行為に対して堪忍袋の緒が切れるところまできております。実際、これまで韓国に好意的だった人まで、韓国に対して嫌悪感を抱くようになっております。大多数の日本国民は、場をわきまえず執拗な日本批判を続ける韓国にはもううんざりしています。私は韓国のこうした反日行動に対して憐憫の情すら覚えます。
井 上 アメリカのオバマ大統領も、韓国の真実の姿を分かってきたそうですね。
ケント そう、友人であるマーク・リッパート駐韓大使が15年3月にテロリストに切りつけられた事件で気がついた。中国に対しても南シナ海の人工島建設やアメリカ政府へのサイバー攻撃問題で厳しい見方に変わってきています。勝手な推測ではないですよ。2015年、安倍首相、韓国の朴槿惠大統領、そして中華人民共和国(PRC)の習近平国家主席の3人が訪米しましたが、安倍さんと他の2人とでは明らかに待遇が違っていましたから。朴大統領とは食事もしなかったでしょ。
井 上 強烈なメッセージですね。11月の日中韓首脳会談にあわせて実施された日韓首脳会談で、朴槿惠大統領が安倍首相を昼食会に招かなかったのは、その腹いせだったんじゃないですか(笑)。
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■ 井上和彦氏 昭和38(1963)年、滋賀県生まれ。法政大学社会学部卒業。軍事・安全保障・外交問題などをテーマにテレビ番組のキャスター&コメンテーターを務める。軍事漫談家。日本文化チャンネル桜「防人の道 今日の自衛隊」キャスター。著書に『東日本大震災秘録 自衛隊かく闘えり』(双葉社)、『日本が戦ってくれて感謝しています(2も)』(産経新聞出版)など多数。
■ ケント・ギルバート氏 米カリフォルニア州弁護士、タレント。1952年、米アイダホ州生まれ。71年に初来日。80年、国際法律事務所に就職して東京に赴任。83年、TBS系列「世界まるごとHOWマッチ」に出演し、一躍人気タレントへ。最新刊は「不死鳥の国・ニッポン」(日新報道)。公式ブログ「ケント・ギルバートの知ってるつもり?」では辛口の意見を発信中。