雑誌正論掲載論文

[総力ワイド]恥を忘れた「ニッポン人」 河本準一を擁護した破廉恥な面々

2012年07月02日 03:00

 高収入を誇るお笑い芸人たちが、援助もせず親族に生活保護を受けさせていたことに、賛否両論かまびすしい。私は本誌1月号で、民主党による呆れた生活保護バラマキ政策の実態を取材し批判した経緯もあり、今回の騒動に関して意見を求められることもあった。そのたびに強調してきたことは、ワイドショーなどにおける報道が、あまりに的外れで有害だ、ということである。現に、吉本芸人たちによる、狡知にたけた生活保護獲得の実態が次々と暴かれてきた結果、国民の間に生活保護不正受給に対する抵抗感が増しているかと思いきや、むしろ芸人たちを真似する不届き者が急増し、マンション保有者などが「うちだってもらえるはず」と生活保護申請に押しかけ、全国の福祉事務所が対応に苦慮しているとの報道まである。(サヨクウオッチャー・中宮崇 月刊正論8月号

傲慢を支える〝巨悪〟

 事の発端は4月、週刊誌が、吉本興業所属のお笑い芸人河本準一の親族の生活保護受給を報じたことだった。河本は「次長課長」のコンビ名で知られる売れっ子で、問題を報じた「女性セブン」によると、その年収は5千万円に上るとされる。

 生活保護の不正受給については、かねて様々な批判があり、私自身もこれまでそうした批判に加わってきたが、今回の騒動は過去に何度も発覚してきたような、そこらの一般人による「不正受給」とは格が違うし、違法と言えるかどうかは見解が分かれるにしても、明らかに生活保護の理念を嘲笑い破壊する行為であり、厳しい社会的制裁が必要であると思う。しかし叩かれるべきは本当に、河本をはじめとする生活保護芸人だけなのであろうか?

 インターネット上などにおける河本バッシングがここまで激しくなり、記者会見を開いての謝罪にまで追い込まれた理由の一つは、発覚当初からの河本自身の驚くべき開き直りと、批判者に対する攻撃性である。何しろ謝罪や弁明どころか、ツイッターにおいて「人の嫌な事を生きがいにしてる人達がどうか無くなりますようになぁ」などと居直る始末である。何に遠慮しているのかこうした不遜な態度に対するマスコミの追及は極めて甘く、今や不問に付せられているようにさえ見える。

 しかしこうした強気の態度は、果たして河本個人の傲慢さが原因なのだろうか。私にはどうしてもそうは思えない。河本の傲慢さを後ろから支える〝巨悪〟が見え隠れするのだ。

 世間では河本の所属する吉本興業は、過酷な雇用実態が語り草になっている。売りだしたばかりの芸人には必要最低限の対価さえ支払わず、「ギャラが交通費にも満たない」「バイト無しには生きていけない」「恋人に食わせてもらうのが当然」「先輩芸人は後輩におごってやるのが当たり前」などという悲喜こもごもの話が広く語られている。吉本における河本の活動開始は95年であり、報道によると、親族の生活保護受給開始の時期とほぼ重なる。果たしてこれは偶然なのだろうか。

血税せしめる“ノウハウ”

 民主党が政権につくまで、生活保護受給には一般的に非常に高いハードルがあった。生活困窮者が生活保護の申請に訪れても違法に門前払いされたり、やっと受給が認められても何かにつけ打ち切られたりし、餓死者まで出る程だったのだ。

 ところが本誌1月の拙稿でも指摘したように、野党時代の民主党が支援した「年越し派遣村」をきっかけに、厚生労働省が09年3月以降、支給基準を緩和する「通達」を乱発したことで情勢は一変した。特に、政権交代後の09年12月には「速やかな生活保護の決定」を厳命する通達が出され、今や労働能力に何の支障もない働き盛りの若者でさえ、申請したその日から簡単に受給できるようになった。受給者数は当然うなぎ上りである。受給者の急増は不況のためだと一般には思われているが、そうではない。民主党のバラマキ政策が原因なのである。

 そこで留意してほしいのは、河本の親族の受給開始は15年前の、まだまだ生活保護を貰うことが困難だった自民党政権時代なのだ。河本騒動の直後に発覚した、同じ吉本芸人でお笑いコンビ、キングコングの梶原雄太に至っては、なんと母親に生活保護を受給させながらマンションを買い与え、月40万円以上もの住宅ローンを援助していた。

 しかも呆れたことに、梶原の親族達はわざわざ「別世帯」となった上でそれぞれが生活保護を受給するという、一般人では到底思いつかない手口を弄して多額の血税をせしめているのだ。

 こうして受給額を増やすノウハウは、朝鮮総連や民団などに率いられた在日韓国朝鮮人社会においては、ほとんどマニュアル化され悪用されてきたものなのである。よく言われるように、在日が一定の勢力を誇る芸能界での話である。こうした「マニュアル」が、吉本興業の〝搾取〟に喘ぐ芸人達に何らかのルートで渡っていたとしても不思議ではない。続きは月刊正論8月号でお読みください